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キネクトで3Dスキャン

CADソフトで3Dデータの作成は、それなりの専門知識が必要でハードルは高い。そんな時に、目の前のオブジェクト等を気軽にスキャニングして3Dプリンティングしたいと思う人は多いと思う。3Dプリンターが注目を集める中、今後は3Dスキャナーも続々と登場してくると思われる。最近注目を集めた3Dスキャナーといえば、IndieGoGoで多くの支援金を集めたPhotonかもしれない。Photonはカナダのベンチャー企業で、安価なデスクトップ3Dスキャナーの開発を行っている。ただ、デスクトップ3Dスキャナーでスキャニングできるオブジェクトのサイズは限定的な物になってしまう。例えば、自分自身のフィギュアを作りたいと思った時、デスクトップ3Dスキャナではもちろん不可能だ。そこで利用できるソリューションとして、マイクロソフトXboxのキネクトを使った3Dスキャニングだ。この技術を開発したのは、ポータブル3Dスキャナーを開発しているFARO社。FARO社は、キネクトのモーションセンサーを3Dスキャナーに変更することができる無料のアプリを開発した。キネクトをアプリがインストールされたパソコンへつなぎ、スキャンをするだけ。現時点では3Dスキャナは非常に高額な物だが、このような技術の活用によって、手軽に3Dスキャニングを行い、3Dプリンターで出力するといった楽しみ方ができるようになるかもしれない。

3Dプリンターコーナーがamazonに登場

米アマゾンにおいてだが、3Dプリンターのコーナーが登場した。3Dプリンタ本体だけではなく、CADソフトやフィラメント、3Dプリンティング関連の書籍等もリストされている。アマゾンで3Dプリンタが簡単に購入できるようになる日も、そう遠くないのかもしれない。まだ日本国内のamazonではこのような展開は始まっていないが、近い将来に、日本でも同様のコーナー等が設置され、amazonで3Dプリンタを購入したら、翌日に自宅に届くというようなことになるかもしれない。現時点で日本国内においては、まだまだ3Dプリンターを手に入れるには、ごく限られた製品か、もしくは海外から個人輸入するしかない。
販売代理店等もいくつか登場しているが、在庫確保等に苦戦しているようで、現時点でもっとも早く手に入れたい場合は、個人輸入になってしまう。現在米アマゾンで取り扱われているプリンタにおいては、Afinia 3D Printer H-Seriesが個人的には非常に興味がある。

3Dプリンターで作った蝶ネクタイ

3Dプリンターで作られたアクセサリーや、バッグ、ブラジャー等が最近ニュースになっているが、今度は蝶ネクタイが登場した。現時点で3Dプリンターで作られたアパレルは、コンセプト商品的な物が多く、日常で身に着けれるほど実用的な物ではない。しかし、今回、モノサーカスが発売した蝶ネクタイは、普通に身に着けてもおかしくないほどよくできている。この3Dプリンターで作られた蝶ネクタイは、プラスチック製の立体構造。ネクタイ等は結び目等を立体的に膨らませて綺麗に着用するが、なかなか綺麗に結び目が作れない場合等もある。しかしこの蝶ネクタイなら、わざわざ結ばなくても、シャツのボタンにスロットするだけで簡単に着用できて、見た目も非常に美しい。立体的なメッシュ構造は、チェック柄に見えるところも面白い。
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値段は12,000円。ちょっと高い気がするが、今後はデータさえ手に入れば、誰でも作成することができるようになるだろう。今後、このようなビジネスモデルは、どのような形で進化していくのか、非常に興味深い。

3Dプリンターで食品をプリントアウト

先日、火星に住居を3Dプリンターで建築するというニュースがあったが、今度はNASAが食品を3Dプリンターで作り出すプロジェクトの研究に資金投入をする発表をした。長期の宇宙滞在の時に宇宙食が用いられるが、3Dプリンターで食べ物が作ることができれば、調理の食材を作れる以外にも、出力プログラミングによって、アレルギーに配慮したりすることができる。食べ物をプログラミングして、アレルギーや、食感、風味等を調整することができるとは、まさに未来の技術のように思われる。
この新技術を考案したのは、機械工学エンジニアのアンジャン・コントラクター氏。コントラクター氏が勤務するシステムズ・マテリアルズ・リサーチ・コーポレーション(SMRC)社は、NASAから約1,200万円の資金提供を受けることになった。
最初の試作品はピザになる予定。3Dプリンターピザが生まれるのは、そう遠くはなさそうだ。

3Dプリントを自動販売機で

CADデータはあるけど、出力する3Dプリンターを持っていない。そんな人におすすめのサービスかもしれない。自動販売機のような使い勝手で、手軽に数百円で3Dプリンティングをすることができる。この3Dプリンタ自動販売機を開発したのは、カリフォルニア大学バークレー校の学生。実際に同校のエチェベリ・ホール3階に設置されているようです。現時点では3Dプリンタの素材となるフィラメントは金額的にもまだ高く、出力サイズにもよりますが、通常なら1回のプリントアウトで約1500円程度のコストがかかります。しかしこのDreamBoxなら1回2ドルで印刷できます。3Dプリンタを購入前に試したい人には、ぴったりのサービス。実際にDreamboxで用いられている3Dプリンターは、Makerbot社の初代Replicator。自動販売機でReplicator2X等、最新のプリンタを選択できたりするともっと便利かもしれません。

3Dプリンター関連の銘柄に注目が集まる

昨年末からの世界的な3Dプリンティング業界の盛り上がりに伴い、具体的な影響が日本国内の関連企業においても、株価という形で現れ始めた。市場調査会社の推測によれば、3Dプリンターの世界での市場規模は、2015年で約3,700億円、2019年には約6,500億円規模に達する。3Dプリンティング技術はここ最近の話ではなく、十数年前から存在する物ではあるが、ここ近年の注目されている理由としては、
これまで非常に高価で個人的には手のとどかなかったソリューションが、個人ユース、ホームプリンターという形での登場で注目を集めている。ただ、ここ数年のこの領域における主なプレイヤーは、欧米を中心とする旧来の3Dプリンティングメーカーや、ベンチャー企業等を中心に展開している。特にアメリカでは、KickStarterやIndieGoGo等のクラウドファウンディングサービスがベンチャーの資金調達を後押ししており、エコサイクルが機能している一方、国内においては、目立った3Dプリンティング企業は存在せず、現時点においては、海外からの取り寄せ販売や、アフターサポートを扱う日本国内における販売代理店が株式市場での注目を集めている。ここ最近では、MUTOH(武藤工業)が、今季の3Dプリンターの販売目標を前期比3.7倍の1,100台に設定したと報道されたことにより、急反騰。この1,100台は、まさに個人ユースの3DホームプリンタCubeXのことかと思われる。この報道を受けて、その他のアルテック等の銘柄にも影響が出始めている。

3Dプリンターcubeの発売日

4月に、3D Systems社の3Dプリンター、Cube/CubeXの国内販売が発表されました。「イグアス:Cube/Cube X」「武藤工業:Cube X」の取り扱いとなっており、共に、2013年6月からの発売と発表されていましたが、現時点(6月6日)において、まだ販売ははじまっていません。現状を問い合わせたところ、3D Systems社の方での在庫確保に手間取っており、まだ国内に入ってきていないとのこと。発売が待ち遠しいところだが、もう少し時間がかかるようだ。

仕様 Cube CubeXシングルハード CubeXダブルハード CubeXトリプルハード
出荷時期 6月初旬 6月初旬 6月初旬 6月初旬
販売価格(税抜) 160,000円 398,000円 438,000円 498,000円
重量 4.3㎏ 36㎏ 37㎏ 38㎏
造形サイズ 140*140*140 275*265*240 230*265*240 185*265*240
造形素材 PLA/ABS PLA/ABS PLA/ABS PLA/ABS

 

3Dプリントのケーキ屋さん

今年は様々な3Dプリンティングサービスが登場しているが、実は数年前から、3Dプリンティング技術を利用した砂糖菓子を作っているサービスがあることをご存知だろうか?Sugar Labはカリフォルニア州にある、3Dプリンタで作る砂糖細工を提供するサービスだ。このビジネスモデルは、個別の砂糖菓子の作成から始まった物だが、現在では著名なパティシエやハリウッドの有名なベーカリーとのコラボ等で新たなステージに進んでいる。
菓子細工職人等が伝統的な技法で作り出す、芸術的な菓子細工市場がある一方、このような新たな技術によって、これまで存在しなかったような市場が切り開かれるかもしれない。3Dプリンティング市場は現在、3Dプリンターのハードを制作する領域に注目が集まりがちだが、今後はこのような新しいソフトやサービス等が続々と生まれてくると思われる。
Sugar Lab

ペットの写真を3Dプリンタでフィギュア作成

最近、子供の描いたイラストから3Dフィギュアを作成するサービスや、3Dスキャナーを利用して自画像ならぬ、自分自身のフィギュアを造れるサービス等が続々と登場していますが、今回はペットの写真から3Dプリンタでフィギュアを作成してくれるサービスが登場しました。Petfigは、フィギュアにしたいペットの写真を、ウェブ上から送信するだけでフィギュアを作成してくれます。実際の出力は米国のShapewaysのサービスを利用しているようです。ペットの写真をSTLファイルに変換することができれば、直接Shapewaysで出力を依頼してフィギュアを作成することができますが、Petfigでは、普通の写真をプロのスタッフが3Dモデリングを行い、そのデータをShapewaysに送付してフィギュアが作られるようです。
素人ではなかなか、写真からSTLファイルを起こしたり、色を付けたりすることはハードルが高いと思われるので、それらを代行してくれるサービスということになります。
料金は、25,200円(税込)で、支払方法は、クレジットカードかPaypal。
設備投資等が一切不要で、3Dモデリングの技術さえあればm今後、このような出力代行サービスはたくさん出てくるのかもしれません。

Kickstarterに247ドルの3Dプリンタが登場

以前から噂されていた、Pirate3D Buccaneerが、ついにKickstarterに登場した。正規の販売価格は347ドル(日本円で約3万5千円)だが、キックスターターでの最初の350名の支援者は、247ドル(日本円で約2万5千円)での購入が可能。これまで他のメディア等でも取り上げられているように、出力できる作品のクオリティに疑問の声もあるが、最新の3Dプリンタが2万5千円で購入できるのであれば、ありなのではないだろうか。デザインも洗練されており、まずは3Dプリンティングを試してみたいという初心者むけには最適な商品かもしれない。

6月2日時点で既に1185人の支援者から、$449,356(4,500万円)の支援金を集めていることからも、非常に注目の高い製品となっている。