iPadで3DスキャンができるiSenseを3Dシステムズが発表!

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2014年の3Dプリンティングにおいて一つのキーワードとなりそうなのが3Dスキャニング。米ラスベガスで開催中のCES2014でCUBEでおなじみの3D Systems社がiPadに取り付けて利用できる3Dスキャナー「iSense」を発表しました。この「iSense」に見覚えのある人も多いはず。「iSense」はアメリカのスタートアップOccipital社がキックスターターで1億3千万円の支援を集めた「Structure Sensor」を、3Dシステムズ用に提供しているOEMモデルの商品。「iSense」はStructure Sensorアプリと互換性があるようです。価格は499ドル。日本円で約5万円。2014年7月~9月頃にCubifyにて発売の予定。ストラタシスがMakerBot社を買収したり、3Dシステムズ社がOccipital社から3DスキャナーのOEM提供を受ける等、大手3Dプリンターメーカーもあの手この手で市場に製品を投入してきます。

iSenseはiPadに接続して、そのiPadを持ちながらスキャニングしたい対象物の周りを歩いて撮影します。
スキャニングしたデータを3DプリンターCUBEで出力したり、3Dシステムズ社が運営するコミュニティー「Cubify」に投稿したりすることもできます。「Cubify」に投稿したデータは、家庭用3Dプリンターでは出力できないような素材での出力を、Cubifyで出力代行してもらうこともできます。

3Dシステムズ社は、家庭用3Dプリンターのラインナップとして、CUBEシリーズを展開していますが、家庭用3Dスキャナーは、ハンディータイプの「Sense 3D scanner」を販売しており、家庭用3Dスキャナーのラインナップとしては“Sense”をシリーズ化していくのかもしれません。それ以外にもハイエンドモデルのGeomagic Captureも発売していますが、こちらは約300万円という高価格帯となっています。

なお、本家「Structure Sensor」は、iPad用ブラケットとLightningケーブルが付いている「Structure Sensor for iPad」が約3万5千円(349ドル)で2014年5月頃に発売予定となっています。それよりも約1万5千円高い「iSense」はちょっと高い気がしますが、1万5千円分高い付加価値は何になるのでしょうか?アフターサポート等は非常に親切なことで有名な3Dシステムズ社。国内でもCubeのノズルが詰まった等の連絡をしたら、プリンターヘッドごと無料で送ってきてくれた等の報告もありますが、今回の「iSense」もそのような親切なアフターサポートとなるのでしょうか。ただ、3Dプリンターほど3Dスキャナーは壊れることが無いような気もします。

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