教育機関用全自動3Dプリンター

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3Dプリンターが様々な市場に登場し始めているが、今度は学校等の教育機関用の全自動3Dプリンターが登場した。私たちの世代は、技術家庭という科目が中学生の時にあった。今でもあるのだろうか?もし今でもあるのなら、まさにそのような科目に3Dプリンターはぴったりかもしれない。では、学校向けの3Dプリンターとはどのような物だろうか。3Dプリンターを所有する多くの学校を周り話を聞いたのだが、何度も何度も言われたのは、先生が同じパーツをたくさんプリントしなければならないという問題点についてだったという。従来のプリンターだったら、これは、ソフトウェアで作ったパーツをロードして、プリントを開始して、数時間後に戻ってきてパーツを取り出し、またプリントを開始するという作業を意味する。生徒30人分のパーツを洗浄して、プリントを繰り返すのだ。
このプロジェクトを進めているNew Valence Roboticsは、特殊なソフトウェアとハードウェアを3Dプリンターに追加することによりプリントジョブのキューを保存できて、完成したオブジェクトを自動で取り外す機構が付いている。いちいち完成したら、完成物を取り外して、次の出力のセットをする等の手作業を省くことができ、一旦設定すると、あとは自動で次々とプリントアウトを続けてくれる。確かに3Dプリンターは一つの物を出力するのに、数時間かかる場合もあるので、ずっとその間3Dプリンターの前で待っている訳にもいかず、かといって、その場を離れていたら、実は数時間前に既に完成していた、等の時間の有効活用が難しい。教育機関等で、多くの出力をくりかえしたり、ハードに使いこなす場合には、うれしい機能だ。

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