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3Dプリンターの負の側面として、3Dプリンターで作られた銃の存在があります。銃規制に関しては様々な考え方がありますが、3Dプリンティング技術と銃についてを考えてみます。

ついに本格的な3Dプリンター銃が登場

新しい技術が生まれると、それには常に負の側面が付きまとうこともあり得る。それが負なのか、そうでないのかは意見の分かれるところだ。3Dプリンター銃の登場により、銃を持つことの権利を主張する人たちからは、この新たな技術革新による銃の製造を歓迎している人たちも多い。3Dプリンター銃のデータが日本国内では6万件のダウンロードがあったとの記事が今年の夏ごろに出回った。3Dプリンター等の注目に値するニュースを扱う場合このような負の側面を取り上げることは注目を集める為の一つの手法なのかもしれないが、果たしてその3Dプリンター銃を実際に出力できる3Dプリンターが、いったい国内に何台存在しているのだろうか。
しかし、今回アメリカの企業が3Dプリンターで複製した銃は、これまでのプラスチックのいかにも家庭用3Dプリンターで作りました的な物ではなく、見た目・品質共に、まさに市場に出回っている通常の銃そのものの性能を有しているようだ。3Dprinter gun米テキサス州の企業が11月8日までに、3D CADデータを元に樹脂や金属を用いて銃を造形し、実弾の発射に成功したことを発表した。金属素材等を用いて、ここまで精巧な3Dプリンター銃を作り出したのは今回が初めてだろう。この3Dプリンター銃を制作したのは、ソリッド・コンセプツ社。一般に出回っている家庭用3Dプリンターではなく、金属等を加工できる特殊な業務用のハイスペック3Dプリンターを使用して制作したようだ。この銃を造形した3Dプリンターは、一般人が購入できるようなものではなく、1台7,500万円もするような物なので、その辺の個人ユーザーによって大量に銃が作られるということはないだろう。しかしここ最近、家庭用3Dプリンターの進化も目覚ましく、金属造形ができる家庭用3Dプリンターが10万円を切る価格帯で登場し始めている。いますぐにこれらの金属加工が可能な家庭用3Dプリンターで3Dプリンター銃が製造できるということはありえないが、技術の進化とともに、今後様々な議論が起こるかもしれない。