これまでにも3Dプリンターで洋服を作るプロジェクトはいくつか発表されています。しかし今回紹介する「OpenKint」は既に実際に洋服を作り出すことができるプロダクトとなっています。RepRap3Dプリンターのように、このOpenKnitもArduinoベースのオープンソースプロジェクトとなっており、価格も550ユーロ(約7万7500円)という手頃な価格となっています。
3Dプリンタで出力されたアタッチメント等の部品やモーター、センサー、編み針等で構成されており、OpenKnit専用のデザインソフト「Knitic」を使って作成したデータを出力します。およそ1時間程度で洋服(セーター)を作ることができるようです。通常の家庭用3Dプリンターでは、ちょっとしたサイズの物でも数時間かかるのは当たり前なので、実際に着ることができるサイズの洋服を1時間程度で出力できるというのは、かなり魅力的ですね。
既に衣類専用のデータ共有サービス「do KNit yourself」もオープンしており、数点の衣類のデータが公開されています。現時点では毛糸での出力にしか対応していないようですが、今後繊維となる素材の種類が増えてきたら、もっと可能性が広がるかもしれませんね。現時点のクオリティでは、着て外出するのは恥ずかしいかもしれませんが、部屋着としてなら問題ないでしょう。その他、マフラーや手袋、ニット帽等ならとてもいい感じの物が簡単に作れそうです。あとはペットに着せたりする洋服をこれで作ったらとても可愛いかもですね。