Cubeのフィラメントは高い?

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Cubeがヤマダ電機等での販売が開始され、個人でも3Dプリンティングを楽しむ人が増えてきた。初めての3Dプリントで感動して、いくつか作り慣れてきたタイミングで次に思うのは、このフィラメントの高さはなんとかならないのだろうか?ということではないだろうか。通常のRepRap式のフィラメントであれば、安い物であれば3,000円/kgで販売されている。そんなのを目にすると、購入時に迷っていたMakerBot Replicatorにすべきだった・・・とかついつい思ってしまう。
では、Cubeのカートリッジにはいったい何gのフィラメントが入っているのだろうか?未使用の状態でのカートリッジの重さは約680g。その後、空になったカートリッジを計るなどして算出すると、なんとCubeカートリッジの中に入っているフィラメントは約350g程度だ。キューブのカートリッジは国内で購入する場合、6,300円(税込)程度で販売されているので、単純計算だと、約17,000円/kgということになる。3,000円/kgのフィラメントと比較すると、約6倍という値段差。これは何とかならないものだろうか。
Cubeのカートリッジには、カートリッジの底に1wireのEEPROMが付いている。1wireとは、接地線と一本の信号線だけで低速なデータ転送を行うバス規格で、EEPROMとはメモリの1種で、電子機器で電源を切っても保持しておくべきデータを格納しておくことができる。これにより、Cubeのカートリッジは、フィラメントを使った分のデータを書き換え、カートリッジ内の残りのフィラメントの量をCube側で認識するような仕組みとなっているようだ。つまり、Cubeのカートリッジの底についているメモリーチップには、カートリッジ内の約350gの長さ分しか、一つのカートリッジから送出しない、という設計になっていようだ。このような仕様の場合、次のような事が考えられるのではないだろうか?
プリントヘッダーでフィラメント詰まりが発生して、そのカートリッジから実際にはフィラメントが送出されていなかったとしても、Cubeがプリントアウト中として稼働している限りチップには送出のデータが記録されるということだろうか?そう考えると、プリントアウト中は、フィラメント詰まりが発生していないか、ずっとそばにいて、稼働を確認し続けなければいけない。
※そのようなことになるかは、実際に検証できていないので、ご存知の方がおられたら、コメントください。これを回避するための方法として、世界中で様々な工夫が行われてきた。
http://hackaday.com/2013/04/26/cube-3d-printer-hack-lets-you-use-bulk-filament/
http://www.howmuchsnow.com/cube/
こちらは、空のフィラメントをCubeにセットして、カートリッジを認識させ、横から別のフィラメントをバイパスしてCubeに送り込む方式だ。バイパスする為のフィラメントスプールホルダーのCADデータも公開されている。
http://www.thingiverse.com/thing:76083
まさにこのような物自体を3Dプリンターで作ってしまうというのが、3Dプリンティングの醍醐味だと思う。以下のページの下部に、実際にこの仕組みを取り付けて使用している様子が映っている。
http://www.3d-caddata.com/news/vhxh
しかしこの方法も、ファームウェアがver.2.05となってからは使えなくなったようだ。となると、ファームウェアのダウングレード等を考えがちだが、ダウングレードの為のファームウェアの入手が難しいようで、どうしようもないというのが現状のようだ。
今後様々な3Dプリンターが市場に流通し始めると、ユーザーの選択肢は広まり、このような価格設定や仕組みも淘汰されていくかもしれない。現状においては、Cubeは、操作性や出力物の品質、購入してすぐに利用できたり、丁寧なアフターサポート等で、総合的に評価すると、他のプリンターをリードしていると思われる。なので、現状においてはフィラメントのコストだけで判断するものではないと思われる。
・3Dプリンティングが初めての方。
・自分で組み立てたり、細かなセッティング等は避けたい方。
・そんなにたくさん3Dプリンターで出力しない方。
・多少フィラメントが高くても気にしないお金に余裕がある方。
等にはオススメなプリンターかと思われる。
ユーザーとしては、市場の成長拡大により、フィラメントの価格がもっと値下がりすることを祈るばかりだ。

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