タグ別アーカイブ: 3Dプリンター Cube

CubeでFilament Flow Failと表示された時の対応

家庭用3Dプリンターでよく起こるトラブルの一つとして、フィラメント詰まりがある。これは熱融解式の3Dプリンターならではのトラブルだ。CubeだとFilament Flow Failと表示されてフィラメントが送り出されないようになる。この時、フィラメントを送り出すローターは回転しているのだが、ホットノズルの中でフィラメントが詰まってしまったりして、フィラメントが文字通りFlow状態になり、「コンコンコン」とローターが空回りする音がする。この場合の対応としては、3D Systemsのサイトで動画で対処方が説明されている。

対処方としては、Load Cartridgeメニューから、通常通りの作業に入る。フィラメントを引き抜いてください、のメッセージが表示されるときに、ローターが逆に回りだし、フィラメントを上部に押し出そうとする。ローターの回転の向きを確認するためにも、プリンターヘッダーのカバーは、この時外しておくと作業がしやすい。この時にフィラメントがホットノズルの中に詰まっていると、上部に押し出す時にもフィラメントがローターの力だけでは引っ張り出せなく、コンコンコンのいつもの空回りの音がする。この時に、ローターの押し出す回転をサポートしてあげる意味で、フィラメントを上部に引っこ抜くように手で引っ張ってあげる。場合によってはペンチ等でフィラメントをはさんで引き抜いてもよいだろう。ただ、この時にあまりにも力強く引くと、フィラメントが切れてしまう場合がある。もしホットノズルの中にフィラメントが残ったまま切れてしまったら、ロードカートリッジメニューのフィラメントFeed時にホットノズルが熱せられるので、Cubeに付属しているピンでホットノズル内のフィラメントを押し出してあげれば解決する。ただこのピンによるフィラメントの押し出しはコツが必要なので、なれるまでには時間がかかるかもしれない。

3DプリンターCubeでサポートを成形しないようにするには

3Dプリンターを使っていて気になるのは、フィラメントの材料費。特にCubeのカートリッジは非常に高く、出力の失敗や無駄なフィラメント出力はなるべく避けたいところ。何度か整形していると、整形物の下に敷かれて整形される部分が気になってくる。これは、整形時にオブジェクトが倒れないようにサポートしたり、整形後にプラットフォームからはがれやすくするためにするための物。Raft(ラフト)とよばれる。整形後、このRaftを引っぺがす必要があるが、これが意外と硬く、ニッパー等がないとなかなかはがせない。またこれが以外とフィラメントを使うので、剥がしたRaftがそれなりの量となり、そのまま捨てるのがもったいなくなってくる。
では最初からこのラフトを出力しないように設定するにはどうしたらいいのだろうか?Cubeの場合は、Cubeソフトウェアの「Setting」メニューを開くと、RaftのON/OFFボタンがある。これをOFFにしてBuildするだけでRaftは整形されなくなる。
最近ではKickStarter等で出資を募っているが、はやくフィラメントを再利用するための機材が出てきてほしい物である。

Cubeのフィラメントは高い?

Cubeがヤマダ電機等での販売が開始され、個人でも3Dプリンティングを楽しむ人が増えてきた。初めての3Dプリントで感動して、いくつか作り慣れてきたタイミングで次に思うのは、このフィラメントの高さはなんとかならないのだろうか?ということではないだろうか。通常のRepRap式のフィラメントであれば、安い物であれば3,000円/kgで販売されている。そんなのを目にすると、購入時に迷っていたMakerBot Replicatorにすべきだった・・・とかついつい思ってしまう。
では、Cubeのカートリッジにはいったい何gのフィラメントが入っているのだろうか?未使用の状態でのカートリッジの重さは約680g。その後、空になったカートリッジを計るなどして算出すると、なんとCubeカートリッジの中に入っているフィラメントは約350g程度だ。キューブのカートリッジは国内で購入する場合、6,300円(税込)程度で販売されているので、単純計算だと、約17,000円/kgということになる。3,000円/kgのフィラメントと比較すると、約6倍という値段差。これは何とかならないものだろうか。
Cubeのカートリッジには、カートリッジの底に1wireのEEPROMが付いている。1wireとは、接地線と一本の信号線だけで低速なデータ転送を行うバス規格で、EEPROMとはメモリの1種で、電子機器で電源を切っても保持しておくべきデータを格納しておくことができる。これにより、Cubeのカートリッジは、フィラメントを使った分のデータを書き換え、カートリッジ内の残りのフィラメントの量をCube側で認識するような仕組みとなっているようだ。つまり、Cubeのカートリッジの底についているメモリーチップには、カートリッジ内の約350gの長さ分しか、一つのカートリッジから送出しない、という設計になっていようだ。このような仕様の場合、次のような事が考えられるのではないだろうか?
プリントヘッダーでフィラメント詰まりが発生して、そのカートリッジから実際にはフィラメントが送出されていなかったとしても、Cubeがプリントアウト中として稼働している限りチップには送出のデータが記録されるということだろうか?そう考えると、プリントアウト中は、フィラメント詰まりが発生していないか、ずっとそばにいて、稼働を確認し続けなければいけない。
※そのようなことになるかは、実際に検証できていないので、ご存知の方がおられたら、コメントください。これを回避するための方法として、世界中で様々な工夫が行われてきた。
http://hackaday.com/2013/04/26/cube-3d-printer-hack-lets-you-use-bulk-filament/
http://www.howmuchsnow.com/cube/
こちらは、空のフィラメントをCubeにセットして、カートリッジを認識させ、横から別のフィラメントをバイパスしてCubeに送り込む方式だ。バイパスする為のフィラメントスプールホルダーのCADデータも公開されている。
http://www.thingiverse.com/thing:76083
まさにこのような物自体を3Dプリンターで作ってしまうというのが、3Dプリンティングの醍醐味だと思う。以下のページの下部に、実際にこの仕組みを取り付けて使用している様子が映っている。
https://www.3d-caddata.com/news/vhxh
しかしこの方法も、ファームウェアがver.2.05となってからは使えなくなったようだ。となると、ファームウェアのダウングレード等を考えがちだが、ダウングレードの為のファームウェアの入手が難しいようで、どうしようもないというのが現状のようだ。
今後様々な3Dプリンターが市場に流通し始めると、ユーザーの選択肢は広まり、このような価格設定や仕組みも淘汰されていくかもしれない。現状においては、Cubeは、操作性や出力物の品質、購入してすぐに利用できたり、丁寧なアフターサポート等で、総合的に評価すると、他のプリンターをリードしていると思われる。なので、現状においてはフィラメントのコストだけで判断するものではないと思われる。
・3Dプリンティングが初めての方。
・自分で組み立てたり、細かなセッティング等は避けたい方。
・そんなにたくさん3Dプリンターで出力しない方。
・多少フィラメントが高くても気にしないお金に余裕がある方。
等にはオススメなプリンターかと思われる。
ユーザーとしては、市場の成長拡大により、フィラメントの価格がもっと値下がりすることを祈るばかりだ。

Cube3Dプリンターでの失敗

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのKozyさんからの寄稿です。
いくつか出力できるようになって、3Dプリンターの楽しさが分かってきた。出力に時間がかかるのは仕方ないが、出来上がった時の感動と、またそれを実際の日常生活上で使えた時の感動はこれまで経験したことのないものだ。夜中寝ている間や、外出している間に出力を開始して、朝起きたら、帰宅したら完成というような毎日。ただ、最近やたら出力に失敗するようになった。途中まではうまくいくのだが、途中で写真のようにばらけてしまう。データのせいなのか、フィラメントのせいなのか?以前同じデータを出力した時はうまくいったのに、今回は何度ためしてもうまくいかない。。。Z-Gap等の調整も何度も行ったがダメ。ここ最近梅雨も明けて急に暑くなってきたから、フィラメントの状態が良くないのか?何を試してもうまくいかないので、再度Cubeのマニュアルを読んでいたら、

Operating Environment
• Room Temperature: 16-29° C (60 – 85° F)
• Nozzle- 280°C (536°F)
• Print Pad- 66-77° C (150-170°F)
• Non-condensing Relative Humidity: 5% – 25%

とか書いていた。その下に、プリンターの左右と背面は、壁等から20.3センチ以上離して設置するように、みたいな図が記載されていた。そういえばうまくいっていた時は、部屋の真ん中に設置していたが、色々動作の音がうるさいので、トイレの前の通路に設置してプリントアウトするようになった。たしかそのタイミングから失敗し続けていたような。。。

再度部屋の真ん中に壁から離して設置して出力をためすと、うまくいった。確証はないが、でもやっぱりこれが原因だったのかな?
この原因をつかむまでに、相当量のフィラメントを無駄にしてしまいました。。Cubeのフィラメントはとても高いのに。。。

Cubify Softwareの出力エラー

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのKozyさんからの寄稿です。
STLファイルを作成して早速Cubeで出力しようと、Cubify Softwareに読み込んで、出力前調整を行う。大きさの調整等を行って、いざ出力。「Build」ボタンを押すと、「Error creating supports:りんご.stl」と表示された。読み込んだSTLデータに不具合があったのか、Cubify Software上で何かの設定が必要なのか?色々試してみるが解決しない。ためしに、他のファイルを読み込んで出力したらうまくいった。うーん、何が違うのか?データ容量とか、解像度とか?こんな時はGoogle先生でいろいろ調べたら、どうやらstlのファイル名が日本語だったのが原因のようだ。たしかに、「りんご.stl」を、「ringo.stl」にリネームしたらうまくいった。とりあえずデータの問題ではなく一安心。
みなさんもファイル名には注意しましょう。

Cube 3Dプリンター:アクティベイトできない

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのひらちゃんからの寄稿です。
到着したCubeは、梱包の段ボールの大きさのわりには、本体は以外と小さくて軽い。開けてみると丁寧に梱包されており、箱はApple製品のようなテイスト。中身を一式確認。マニュアル等に日本語の記載は一切ないが、なんとなくわかる。まずはCubefy.comでプリンターのアクティベーションを行う必要があるようだ。
ここでつまづいた。ログイン後、Activate my Cube というページがあるので、そこで3Dプリンター本体に貼られているシールに記載されていたシリアルナンバーを入力。だが、なんと「The device is already activated.」と表示される。そんなはずはない。だって今箱から出して、初めてこのシリアルナンバーをActivateページのフォームで入力したばかりだから。何度試しても同様。もしかして、このプリンターは、初期不良か何かで返品された物で、以前誰かが使っていたが、返品された物を再出荷しているのでは?とか疑いたくなってきた。よく見ると、新品のわりには、若干汚れているように見えるし、プリントヘッドのフィラメントがにゅるにゅると出てくる穴には、フィラメントがちょろっとくっついている。これは出荷前のテストの残りカスなのかな?何度試してもうまくいかないので、Cubeにメールで問い合わせ。
すると、「シリアルナンバー教えて」との連絡がきたので、シリアルナンバーを連絡。
すると、
「Please try to activate it online now. There was an issue that has been corrected.」
との返事が。なんだかよくわからないが、何か問題があったようで再度アクティベイトしてと。
再度試すと成功しました。いったいなんだったんだろう。。。

Cube 3Dプリンターを購入:その3

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのひらちゃんからの寄稿です。
ついに届きました!Cube3Dプリンター。6月15日にCubifyで注文してから、7月1日の午前中に届きました!16日。2週間強で届きました。当初5営業日で届くと思っていたので、かなり待った気分ですが、満足です。途中、イグアスで注文した方が良かったかな?と思ったこともありましたが、結局現時点でも注文しか受け付けていなくて、発送等を開始していないイグアスと比較したら、海外輸入は間違いではなかったのかなと。送料がそれなりにかかりましたが、それでもイグアスから購入するよりも安くて、早く手に入りました!
白色が人気で在庫確保に手間取っていたのか、それともその他のカラーもこれくらいかかるのかはわかりません。かなり大きな箱に入ってますが、重さはさほどでもないです。開封の儀からセッティングまでは、また次回報告させていただきます。

Cube 3Dプリンターを購入:その2

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのひらちゃんからの寄稿です。
6月15日にCubifyでCubeを注文。イグアス社での購入の目途がたたなかったので、早く手に入るという点を評価して、Cubifyからの個人輸入を実行。既にCubeをCubifyから個人輸入で入手した方のブログ等を見てみると、1昨年等、一時は注文から納品まで長ければ数か月もかかっていたようだが、最近だと供給が安定してきたのか、米国内なら3営業日、それ以外の地域なら5営業日で届くとのこと。ウェブから注文したら、5営業日で日本に届くとはなんと便利な世の中なのかと感動して注文。
注文日から5日ほどたって、そろそろ届いているかなと楽しみにして帰宅するも一向に到着の気配はない。再度注文書を確認したら、
「This item is scheduled to be shipped on 28-Jun-2013.」
とさりげなく記載されてるではないか!
28日に出荷して、それから5営業日となると、7/3到着予定。6/15に注文したので、18日もかかる…。
米国以外なら5営業日ということで、個人輸入に踏み切ったのに…。こんなことならイグアスからの購入を待った方がよかったのかな?
注文したカラーは白色。人気的には白かシルバーが人気があるような気がするが、色によって納期が違うとかがあるのかも。気長に待ってみます。

Cube 3Dプリンターを購入:その1

※この投稿は、3D CAD DATA.COMユーザーのひらちゃんからの寄稿です。
3Dプリンターが欲しいと思ってから、様々なプリンタを調査。人気どころではMakerbot社のReplicator2だが、何分予算的に。。。RepRap式のプリンタも検討したが、組み立て等の面倒な作業がなく、すぐに使えるという点を重視してCubeに決定。ただ、Cubeがイグアス社による国内販売が6月から始まるというニュースが4月に流れるも、6月に入っても一向にイグアス社からの販売のニュースはなく、思い切ってCubifyからの個人輸入に挑戦。関税や、輸送費、アフターサポート、英語でのやり取りなど不安な点もあったが、思い切って購入に踏み切りました。購入に際してつまづいた点は、購入フォームから注文すると、送料が40,000円以上となってしまう点。何度入力フォームに入れなおしても、
Shipping amount $ 412.72 と表示されてしまう。
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Shopping cart amount $ 1662.00
Sales tax $ 0.00
Shipping amount $ 412.72
Shipping tax $ 0.00
Total amount $ 2074.72
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Cube社に英語で問い合わせすると、「そんなに送料は高くないので、カートを空にしてオーダーに進んでみて。そのオーダー内容をこちらで確認します。」との返事あり。ただ、注文フォームでは、カートが空ではオーダーができない。。。どうしたものか。色々試したところ、Zipコードの欄がどうも間違っていたらしい。Zipを辞書で引くと、「《米》 郵便番号」とのことだったので、米国における郵便番号のことかと思い、ブランクにしておいたところ、ZIPを記入しない場合は、0を入力してください、とのアラートが出たので、ZIPを0にしていたことが問題だったようだ。そのまま日本国内の郵便番号を入力すると、正しい送料となった。
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Shopping cart amount $ 1662.00
Sales tax $ 0.00
Shipping amount $ 104.92
Shipping tax $ 0.00
Total amount $ 1,766.92
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フィラメントは纏めて3つ購入。本体+フィラメント3つで$1662。送料を加えると、$ 1,766.92。日本円で、1ドル94円のタイミングで購入したので、
166,090円。為替相場はクレジット決済した日の相場が反映されるのだろうか?
ちなみにイグアスが発表した日本国内での価格が、税込168,000円。フィラメントは税込6,300円とのことなので、同じセットをイグアスから購入すると
186,900円。20,000円以上安く購入できたことになる。
国内の代理店を通して購入した場合のアフターサポートや、日本語マニュアル等、値段以上の価値はあるのかもしれないが、まずはプリンターが到着してから感想はのべてみたい。

イグアスが、東京/渋谷のショールームに3DプリンタCubeを展示

イグアスが6月14日、米3D Systemsが開発した低価格3Dプリンタ「Cube」を6月17日より渋谷のショールームで展示することを発表した。イグアスは、4月に、6月からCubeのプリンターを国内発売するとプレスリリースを出しているが、現時点で全く発売の目途は立っていないようだ。4月の当社の発表を聞いて、個人輸入ではなく、イグアスを通しての購入を期待して待ち続けているユーザーからしたら非常に悩ましい。このようなショールームでの展示を発表する前に、在庫確保の遅れや現状等を、誠意をもってユーザーに告知してほしいものだ。
イグアス社に直接電話やメール等で問い合わせたところ、6月14日時点で日本国内への在庫確保の目途が一切たっておらず、初期ロットが数十台確保できたとしても、それらをどのような割り振りで販売するかなどの説明を求めても、一切「未定です」の一言。数か月待って、ようやくイグアスが在庫を確保できたところで、初回のロットに当たらなければ、またイグアス社が在庫を確保するまでの数か月、購入を待たないといけないのかもしれない。4月に発表していた、6月発売のプレスリリースは、訂正されるのか?もうしばらく日本国内での発売を待つか、それとも思い切って個人輸入で購入するか、現時点では非常に悩ましいところである。