家庭用3Dプリンターでの造形物を綺麗に仕上げる:Makeraser

LINEで送る
Pocket

家庭用3Dプリンターを使っている人が出力時に考えることは、積層ピッチを細かくしていかにつるつるな表面に仕上げるか。たとえばCubeなら最少積層ピッチは0.2mmとなっており、立体物は縦方向に等高線のような細かな層が0.2mm単位で発生する。家庭用3Dプリンターでは、出力仕様の構造上、どうしてもこのような重なりの層が表面上に発生してしまい、出力後にやすりで表面を仕上げたりして加工する場合がある。そのようなニーズに対して、造形したモノを簡単でキレイに表面加工をするツールが登場した。「Makeraser」は、マーカーのようなペン型の設計となっており、マーカーの先端からは非毒性のアセトンが出る。このアセトンを3Dプリンターで出力したオブジェクトの表面に塗ると、造形素材の表面の樹脂を溶かしてこの溶けた材料が表面のスキマに入り込むことにより、表面をつるつるに仕上げてくれる。makeraserヤスリで削ってピカピカにするのとはまた異なったアプローチであるが、このような様々な3Dプリンターの課題に対するソリューションが登場するのは非常に良いことではないだろうか。アセトンで溶かして表面を仕上げるには、PLAやABS等の素材の相性もきになるところである。このように、今後も3Dプリンターの周辺サービスやプロダクトが数多く登場するのを期待せずにはいられない。

LINEで送る
Pocket