今度はなんと、3Dプリンターで音楽を生み出してしまうプロジェクトが登場した。音楽を生み出すというのはちょっと飛躍した言い回しかもしれませんが、なんと3Dプリンターで実際に音が流れるレコードを作るプロジェクトが進んでいます。アメリカのサンフランシスコ在住の方が個人プロジェクトとして取り組んでいるのであるが、個人レベルでこのような取組を行ってしまうところが、アメリカのすごさなのかもしれない。以下の動画を見れば分かりやすいと思うが、音楽データから波形を読み取り、それを3Dプリンターでレコードとして出力している。
実際にレコードプレイヤーで再生すると、ちゃんと音楽が流れる。この動画を見ていると、レコードの原理がなんとなく理解できるかもしれない。さすがに家庭用の3Dプリンターでは不可能だが、ここまでの音質のレコードまでも作れてしまうのは驚きだ。実際に音楽が流れるレコードが作れるということは、それだけ3Dプリンターの品質が向上しているということだろう。音質が3Dプリンターの品質を表しているところが面白い。
デジタルの進化やインターネットの普及により、音楽も全てデジタル化し、データ複製等が問題になったが、この取組は、デジタル化した音楽データを3Dプリンターでレコードにしてアナログ化するという逆の流れというのが面白い。そのアナログ音源の元データはデジタルデータということになるのだが。
音楽と3Dプリンターが結びつくということはあまりイメージできなかったが、今後も様々な想像もできない物を次々と3Dプリンターは作り出していくのかもしれない。