3DスキャナーPhotonが国内で販売

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今年の夏前に、IndieGoGoで話題を集めた、カナダのスタートアップが開発/製造/販売を発表した、ハンディーサイズの家庭用3Dスキャナー「Photon」。IndieGoGoで予約したユーザーもいるかもしれない。欧米のベンチャーが家庭用3Dプリンターを続々と開発/発表するなか、颯爽と現れたのがMatterform社が開発/製造/販売を発表したPhotonだ。当初は800万円を目標としていたが、最終的には4,400万円の支援を集めた。販売予定価格は44,000円。IndieGoGoでの支援者には34,000円で販売する。Photonは、190mm×190mm×250mmまでの大きさのスキャニングが可能。バンドルされるソフトで、STL/OBJ/PLY形式の出力が可能。そんなPhotonの国内販売をゲッコー・アンド・カンパニーが手掛ける。Photonを並行輸入し、国内での販売を行う。完全予約制の販売で、出荷開始予定日は2014年1月27日となっており、10月中に予約した人には割引価格として64,800円で販売する。
スキャニングしたデータを付属のソフトで「3ds Max」「Maya」「Cinema 4D」「Google Sketchup」等でも使えるようにファイルの出力が可能。クラウドファウンディングでの資金調達時は400ドルという低価格が大きな話題となっていたが、あまりの引き合いの強さに、実際の販売価格を579ドルと値上げをしているのは、若干残念。うーん、ここは頑張ってほしかった。スキャニングには最速モードと高品質モードがあり、長くても10分程度でスキャニングできる。

・本体サイズ:高さ34.5cm×幅21cm×奥行34.5~8.5cm
・重量:1.71kg。
・スキャニングサイズ:高さ25cm×奥行18cm
・対応重量:3kg
・スキャニング速度:最速5分/最高品質10分。
・スキャン精度:0.43mm/誤差±0.25mm。
・動作温度:15~32度
・対応OS:Windows7以上/Mac OS X 10.6以上。
・出力ファイルフォーマット:STL/OBJ/PLY。
・光学機能:HD CMOSセンサー/レーザー出力×2
・接続端子:USB2.0
・電源:110~240V/2A/50~60Hz/12V DC出力。
・付属ソフトウェア:Matterform Scan

つい先日、Makerbot社の3DスキャナーDesitizerの国内販売をBRULE社が発表したが、今後は家庭用スキャナー市場が熱くなるかもしれない。
Desitizerの国内販売価格が179,800円となっており、それと比較すると、多少は値上げしたとはいえ、Photonの価格設定は非常に競争力のある値段である。

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