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好きな色を組み合わすことができるフィラメント「Stick Filament」

3Dプリンターを使っていると、造形途中で3Dプリンターの動きを止めないまま、別の色のフィラメントに交換したりしたいと思うこともあるだろう。しかし3Dプリンターのフィラメントの取扱いは以外と面倒で、もっと簡単にできたりしないだろうかと思うことも多い。普通の3Dプリンターフィラメントは、リール状の物に巻きつけられており、うまく扱わないと絡まったりすることもある。昔の固定電話のケーブルのように。Stick-Filamentそのような、誰もが、こうだったらいいのになー、というのを解決してくれるフィラメントがあるのをご存知だろうか。Stick Filamentはパスタのような直線の棒状のフィラメントで、両端が凸凹になっており、そのパスタ状のフィラメントを自由につなぐことができる。これにより、途中からフィラメントの色を変えて、複数色のカラフルな造形物を作ることができる。蛍光素材等もあるようで、アイデア次第では色々面白いことができそうだ。フルカラー3Dプリンター等が騒がれているが、このような発想はなかなか面白いのではないだろうか。こういうものを自由に扱う為のは、Cube等のカードリッジ式の家庭用3Dプリンターでは不可能なので、やはりこういう時にはある程度自由な3Dプリンターの方が何かと自由がきくのかもしれない。フィラメントを収納しておくのに、インテリアとしてもおしゃれかも。

3Dプリンターで料理を作る「Foodini」

3Dフードプリンティングは、今後3Dプリンティング技術を活用したジャンルの一つになるかもしれない。以前NASAが宇宙食として研究していると報道されたが、一般の家庭で使える家庭用フード3Dプリンターが2014年の中ごろにも発売されるようだ。映像を見ると、なるほどという感じだが、簡単に説明するとしたら、マヨネーズやケチャップ等で文字を書いたりするが、その行為をプログラミングで自動化して、平面だけではなく高さを持たせた、ということだろうか。Foodini普通の料理よりは、クッキーやケーキ等を作る方がイメージがわきやすい。もしかしたら将来的には、有名なパティシエ等のキッチンには3Dフードプリンターが置かれるようになるのかもしれない。ただ、個人的には、料理人によって職人技で作られた料理の方がいいかも。家庭用3Dフードプリンターなら、日々の料理を助けるという意味でありかもしれない。近々テレビショッピング等で紹介されていても不思議ではないような気がする。本当の意味での3Dプリンティングは、形状だけではなく、味や色、栄養分等もプログラミングによって作り出せるようになった時だろう。そういう意味では今回紹介した「Foodini」は、とりあえず形状を造形するだけのものか?FoodiniFoodiniを開発するNatural Machineによると、価格は1,360ドル。日本円で13万円という価格は、ヘルシオ等の高級電子レンジと近い価格帯。シャープ等の国内白物家電メーカーも研究開発しているのかもしれない。

3Dプリンターの先を行く4Dプリント

安堂ロイドでキムタクが使っているのが5Dプリンター。先日米軍が4Dプリンターの研究をしていることをお伝えしたが、より4Dプリンターのコンセプト、将来性を理解できる動画を紹介したい。時間軸に合わせて形状を変えたり、それ自体が自律的に特定の形状に変形する。この技術を極めれればあらゆる形状を自由に作り出せるのではないだろうか。4d printerこの技術はむしろ3Dプリンティングで何かの形状を造形するというよりは、その構造体自体が特定の形状に自由に変形するという点で、3Dプリンティングの延長としての4Dプリンティングというよりは、全く別の概念なのかもしれない。この構造体が極小化すれば、写真のように様々な衣料を形作り、その元となる構造体として活用されるのかもしれない。

3Dプリンターでアルファベットのアクセサリー

今年もそろそろクリスマスがやってくるが、プレゼントを何にしようか考えている人も多いだろう。今年のクリスマスプレゼントに、3Dプリンターで作ったアクセサリー等はどうだろうか?結婚指輪をShapewaysで作ったという人のニュースも最近あった。今回紹介するサービス「Mymo」は二つのアルファベットを組み合わせて自動でデザインした物をアクセサリーとして3Dプリンターで造形して送ってくれるサービスだ。
このようなサービスは今後増えてくるかもしれない。誰もが簡単に3Dデータを作れるサービスを構築し、出力自体はハイエンドマシンを用いた出力代行サービスを使う。アイデア次第のこのビジネスモデルは、今後たくさん増えてくるかもしれない。
似たような物だと、国内ではPetfigというサービスがある。petの写真を送ると、3Dデータの変換してくれて、それをShapewaysで造形して送ってくれる。mymoMymoはデータの作成画面もすごくシンプルで、組み合わせたいアルファベットを2文字入力するだけ。出来上がるデザインが面白いので、色んな組み合わせをついつい試したくなる。自分の名前のイニシャルや、恋人同士の2人の名前の頭文字を組み合わせるのもいいだろう。私も若いころ、自分と彼女の名前の頭文字のデザインの指輪を作ってプレゼントしたことがあるが、あれから長い月日が流れて、3Dプリンティングという技術で、今ではそんなことが簡単にできるようになったというのは非常に感慨深い。あの時彼女に渡した指輪、今でも持っていてくれてるのだろうか・・・mymo

Mymo

砂の3Dプリンター「Stone Spray Project」

家庭用3Dプリンターの一般的な素材は、ABSやPLA等のプラスチック素材のフィラメントをイメージするだろう。しかし最近は、木材や金属や紙等、様々な素材が登場している。今度は、砂を素材として用いる3Dプリンターが登場した。現時点では研究段階のプロジェクトだが、この技術が確立されれば、実際に人が住むことができる住居建築等も可能になるのかもしれない。砂漠での住居の建築、スラム街等での居住空間の建築等はイメージできる。
ArduinoUNOをベースとして作用しており、ソーラーパネルにより、電力を自ら賄う。映像を見る限りだと、レコードのターンテーブルが用いられているのか?Stone-Spray-Project来年の夏の湘南や須磨海岸には、このマシンのデモンストレーション等があれば面白いかも。夏になると、サンドアート等が海水浴場等に登場するが、このマシンがあればすごく精巧なサンドアートも可能になるのかもしれない。

Stone Spray Project from Stone Spray on Vimeo.

国産の小型3Dプリンター「BS01」がクラウドファンディングに登場

アメリカでは、新しいコンセプトの3Dプリンターが、KickstarterやIndie GoGoに登場して多くの支援者を得て市場に製品を送り出す、という一つのモデルが確立している。このような流れは、日本国内ではなかなか見受けれなかったが、ついに国産のクラウドファンディングサイトに、国産の3Dプリンターが登場した。このようなトレンドはアメリカと比較すると、丸2年程遅れているのかもしれないが、国内でもこのような動きが出始めたのは、とても良いことだろう。
今回登場した3Dプリンターは、ボンサイラボとSラボが共同開発した「BS01」。別名は、BONSAI Miniというらしい。価格は79,800円。12月6日からクラウドファンディングサイト「kibidango」で販売を受け付けるようだ。bonsaiCampfireやRedyFor等、国内のクラウドファンディングサイトの成長は著しいが、今回は新生のkibidangoを販売のプラットフォームとしている。プリンターのサイズは約25cm四方のコンパクトサイズ。
筐体カラーは、ウォームグレー、オフホワイト、フレッシュ・ベリー、アクアブルー、アップルグリーンの5色で、木製フレームを採用。と、ここまで話を聞いて写真を見たところで、あれ?何かに似ている、見たことあると思う人もいるかもしれない。そう、「MOTHMACH 3DP222」に似ている。今回のBONSAIを共同企画しているSラボは京都の会社で、小型CNCフライス盤「X3-CNC」や3Dプリンター「MOTHMACH 3DP222」を開発販売してる会社。おそらくOEM製品なのであろう。

安堂ロイドの5Dプリンター

ふとテレビをつけていたら、5Dプリンターとかいう言葉が耳に飛び込んできた。何かと思えば、テレビドラマ「安堂ロイド」でキムタクこと木村拓哉さんが演じる安堂ロイドは、5Dプリンターという技術でタイムトラベルをしているらしい。ドラマを観ていないので、詳しいことは分からないが、おそらく今年の3Dプリンターブームを背景にしたテレビドラマ上での演出だろう。
堺雅人主演で社会現象となるまでの人気をはくした半沢直樹の後枠で放送されるだけに、なんとしても成功させるには、このような要素もうまく取り入れていくのも重要なのかもしれない。Androidに3Dプリンターが、安堂ロイドと5Dプリンター。
5Dプリンターはよしとして、ちなみに4Dプリント技術というのは既に研究されているらしい。アメリカ軍の研究所が、4Dプリンティングを研究する3つの大学に約8,500万円の補助金を出し、研究を促進しようとしている。4Dとは何か?4次元とは、一般的には、空間における次元が4つあることをさす。米軍が研究しようとしている4Dプリンティングは3次元の立体構造に動きという概念を加えた物のようだ。
何等かのきっかけによって、形状や性質を変化したり自律的に組みあがったりするような物を作り出す技術。自律的に組みあがると聞くと、トランスフォーマー等をイメージするかもしれない。となると、軍が興味を持つのもなんとなくわかる。
4d_printMIT(マサチューセッツ工科大学)のスカイラー ティビッツ氏は、水等の液体に触れると形状を変える素材の3Dプリントに成功しているという。
このような技術革新を繰り返していくことにより、3Dプリンティング技術は4Dプリンティングに進化して、いずれはあなたの元にキムタクが時空を超えてやってくる日が来るのかもしれない。

3Dプリンター市場は2019年に3,500億円規模に成長

将来的にどの程度まで3Dプリンター市場が成長するかの試算がこれまでにも何度か様々な調査機関から発表されてきたが、今回はアメリカの調査会社SmarTech Markets Publishingによって発表された。2014年に1,400億円、2019年に3,500億円の成長を予測している。調査対象は、自動車/航空宇宙産業/試作品/フィギュア/アクセサリー/スマホケース/医療関連等。調査対象企業は、3D SystemsやStaratasys等のプリンターメーカー、関連ソフトウェア販売会社等。
3,500億円と言われてもぴんと来ないかもしれないが、いったいどれくらいの市場規模なのだろうか?

  • 道の駅が1,000駅で3,500億円。
  • コンビニのファミリーマートやニトリの連結売上高が3,500億円。
  • 漬物の市場規模が3,500億円。
  • 2011年のエステ市場が3,400億円。
  • 国内の電子書籍サービス市場が、2010年が640億円で、2015年が3,500億円と予想。

このような物と比較すると、全世界で2019年に3,500億円という市場規模をどう見るべきだろうか?

Etsyに3Dプリンター造形品が続々

近年のモノづくりブームの中心にあった一つのサービスとしてEtsyはみなさんご存知のことだろう。そんなEtsyに3Dプリンターで作成した物がたくさん登録されている。Etsyは会員数が約1,500万人という世界最大の個人間手作りマーケットプレイス。そう考えると、3Dプリンティングとは相性がよいのかもしれない。
最近では国内でもヤフーオークション等で、3Dプリンターで造形したアクセサリーやオブジェクトを販売している人もいる。またFrilやメルカリ、あのLineもラインモールを開始するなど、個人間取引が盛り上がってきている。BASEやStores.jp等、個人がスマホで簡単にECサイトを開設できるサービスも大人気だ。となると、3Dプリンターを用いて価値のあるものを作り出せれば、このようなプラットフォームを使って、手軽に作成した物を販売できるようになるだろう。etsy
しかしこのEtsyに投稿されている物を見てみると、みなさんもThingiverse等で見覚えのあるデータの造形品等もいくつか投稿されている。これはデータを作成した本人が投稿した物なのだろうか?それとも、データ自体の商用利用がOKな物がEtsyに登録されているのだろうか。
今後3Dプリンターの性能が向上していけば、個人でもクオリティの高いフィギュアやアクセサリー等の製造が可能になると思われる。それらが、このような個人間マーケットと紐付いた時、3Dプリンティング市場はまた一歩大きく前進するのかもしれない。しかしその前に、作成されたデータの権利等のルールが整理されないと、健全な市場は形成されないのかもしれない。

iPhoneが3Dスキャナーになるアプリ「Trimensional」

3Dプリンターを持っているけど、データが作れない。そんな人には3Dスキャナーに興味があるかもしれない。最近低価格3Dスキャナーが登場しているが、まずは3Dスキャニングを手ごろに試してみたいという人にはぴったりかもしれないアプリがある。iphoneアプリの「Trimensional」はiphoneで3Dスキャニングができるアプリ。実際の使い方は以下のビデオを見てもらうとわかるだろう。iphoneの画面の明るさをMAXにして、撮影環境を真っ暗にしてカメラで撮影することにより、光るの陰影から3Dモデルが生成されるという仕組みだ。
360度全てを3Dスキャニングできるわけではなく、例えば顔写真を正面から撮影して、その凹凸を立体データにする。最近は360度撮影できるカメラアプリ等もあるので、それらの技術と組み合わせたら、iphoneも通常のハンドヘルドタイプの3Dスキャナーになるのかもしれない。
使い方は、
・撮影環境を真っ暗にすr。
・iphone設定メニューで、画面の明るさを最大にする。
・Trimensionalを起動して撮影。
・撮影時間の5秒間程度はじっとしている。
・撮影完了。

ファイル形式はSTLにも対応しているので、そのまま家庭用3Dプリンターで出力することもできる。iphoneケースの背面等に用いると面白いかも。