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スーパーでフィギュアが作れる3Dプリントサービス

国内でもクロネコヤマトやソニーミュージックが3Dプリンターによるフィギュア作成サービスを展開しているが、イギリスではなんとスーパーマーケットの店舗でフィギュアが作れるサービスが始まった。このサービスを始めたのは、英国のスーパーマーケット・チェーン「Asda」。Adasはイギリスにおいてテスコにつぐ業界2位のスーパーマーケット1999年にアメリカのウォルマート傘下になった、本社をリーズに置く企業。創業は1949年。まずは試験的な開始のようだ。6,300円くらいからフィギュアが作れる。国内でも期間限定でオープンしていたOMOTE 3D SHASHIN KAN等で同様のサービスがあるが、それと比較すると料金は安い気がする。
ちなみにOMOTE 3D SHASHIN KANの料金は以下。
・S:16,000円
・M:21,000円
・L:32,000円

3Dスキャナーで2分程度で撮影は完了し、その後データの成形/調整が行われ、出力が完成するまでには1週間程度。店頭でフィギュアを受け取れる。出だしは上々で、注文が殺到しているもよう。町の写真スタジオの3Dプリンティング版のようなものか。
現時点では、家庭用3Dプリンターではここまでの物を出力することができない。あと、3Dスキャニングが個人ではハードルが高い為、6,300円程度で高品質なフィギュアがスーパーで作れるなら日本国内で同様のサービスを展開した場合、それなりの人気になるのではないだろうか。どこかの国内のスーパーマーケットが始めてくれるのを期待して待ちたい。

3Dプリントショップ「Office24 Studio」がオープン

ネットワーク事業/IT事業/サービス・サポート事業/金融・不動産事業を行う株式会社オフィス24が3Dプリントサービスの専門店「Office24 Studio(オフィス24スタジオ)」を新宿にオープンした。当スタジオでは、3Dプリンターでの出力以外にも、3Dスキャンやカッティングも可能で、フルカラーで出力できる3Dプリンターも設置している。利用方法は、ユーザーがデータを店頭に持参してスタッフが出力してくれる「3Dプリント フルサービス」と、3Dプリンタなどの機器を一定時間貸し出して来訪したユーザーが直接出力する「3Dプリント セルフサービス」の2つ。
Office24-Studio2■導入機器
3D Systems Projet HD3500MAX
3D Systems Projet 650pro
・Data Design Artec 3D Eva
3D Systems CubeX Duo/Trio
・Rolamd DG LPX-60DS
・Laser System Universal VLS3.6

■Office24 Studio(オフィス24 スタジオ)
・住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-11-1宝塚大学東京新宿キャンパス1階
・電話:0120-766-024
・FAX:0120-767-024
・WEB:http://www.office24studio.jp/

3DプリンタのVoXeljet(ヴォクセルジェット)

ハイエンド3DプリンターのVoXeljet(ヴォクセルジェット)はご存知だろうか?ドイツの3Dプリンター企業で、主に欧州を中心に事業を展開する企業だ。主な顧客としては、ベンツやBMW、ポルシェ、フォルクスワーゲン等が顧客となっている。そんなVoXeljet(ヴォクセルジェット)がこの度ニューヨーク証券取引所に上場した。ティッカーシンボルはVJET。当社のハイエンド3Dプリンターは造形ボックスサイズが最大で4m×2m×1mという大きさで、かなりのサイズの物が出力できる。低価格帯のVX200で12万5千ユーロ、ハイエンドのVX4000は160万ユーロとなっている。さすがに個人で手に入る商品ではないが、このような企業が上場するあたりも、昨今の3Dプリンティング市場の盛り上がりを象徴しているだろう。

3DスキャナーPhotonが国内で販売

今年の夏前に、IndieGoGoで話題を集めた、カナダのスタートアップが開発/製造/販売を発表した、ハンディーサイズの家庭用3Dスキャナー「Photon」。IndieGoGoで予約したユーザーもいるかもしれない。欧米のベンチャーが家庭用3Dプリンターを続々と開発/発表するなか、颯爽と現れたのがMatterform社が開発/製造/販売を発表したPhotonだ。当初は800万円を目標としていたが、最終的には4,400万円の支援を集めた。販売予定価格は44,000円。IndieGoGoでの支援者には34,000円で販売する。Photonは、190mm×190mm×250mmまでの大きさのスキャニングが可能。バンドルされるソフトで、STL/OBJ/PLY形式の出力が可能。そんなPhotonの国内販売をゲッコー・アンド・カンパニーが手掛ける。Photonを並行輸入し、国内での販売を行う。完全予約制の販売で、出荷開始予定日は2014年1月27日となっており、10月中に予約した人には割引価格として64,800円で販売する。
スキャニングしたデータを付属のソフトで「3ds Max」「Maya」「Cinema 4D」「Google Sketchup」等でも使えるようにファイルの出力が可能。クラウドファウンディングでの資金調達時は400ドルという低価格が大きな話題となっていたが、あまりの引き合いの強さに、実際の販売価格を579ドルと値上げをしているのは、若干残念。うーん、ここは頑張ってほしかった。スキャニングには最速モードと高品質モードがあり、長くても10分程度でスキャニングできる。

・本体サイズ:高さ34.5cm×幅21cm×奥行34.5~8.5cm
・重量:1.71kg。
・スキャニングサイズ:高さ25cm×奥行18cm
・対応重量:3kg
・スキャニング速度:最速5分/最高品質10分。
・スキャン精度:0.43mm/誤差±0.25mm。
・動作温度:15~32度
・対応OS:Windows7以上/Mac OS X 10.6以上。
・出力ファイルフォーマット:STL/OBJ/PLY。
・光学機能:HD CMOSセンサー/レーザー出力×2
・接続端子:USB2.0
・電源:110~240V/2A/50~60Hz/12V DC出力。
・付属ソフトウェア:Matterform Scan

つい先日、Makerbot社の3DスキャナーDesitizerの国内販売をBRULE社が発表したが、今後は家庭用スキャナー市場が熱くなるかもしれない。
Desitizerの国内販売価格が179,800円となっており、それと比較すると、多少は値上げしたとはいえ、Photonの価格設定は非常に競争力のある値段である。

3Dプリンター特化型クラウドソーシング「CowFab」

海外ではoDesk、国内ではランサーズやクラウドワークス等で活気づいているクラウドソーシングサービスだが、3Dプリンティングに特化したクラウドソーシングサービスが登場した。3Dプリンターで出力したいデータをサイトにアップロードすると複数の3Dプリント業者から出力するための費用見積もりが提示される。取引額の5%がCowFabの手数料として発生するビジネスモデルだ。
聞くところによると、国内で工業製品向けのハイスペックな3Dプリンターを保有している企業でも、常にそのプリンターは稼働している訳ではなく、個別に出力を請け負ったりもしている場合があるようだ。最先端の高額な3Dプリンターを保有していても、稼働せずに休眠状態にあるのであれば、自社製品のプロトタイプ作成だけではなく、このような外部からの受注を個別に受けて3Dプリンターを稼働させるのも有りなのかもしれない。国内でも似たようなサービスが最近はじまっているので、今後は3Dプリンターを持っていない人でも、データさえあれば3Dプリンティングを気軽にためしめるようになるかもしれない。

3Dプリンターを体験できるコワーキングカフェが札幌に登場

3Dプリンターには興味があるけど、実際に今すぐに買いたいかというと、まだそれなりに高価な物でもあるため、多くの人がすぐにでも買える物ではないだろう。そんな人たちの為のスペースが、3Dプリンターを体験できるコワーキングスペースだ。コワーキングスペースとは、事務所や会議室、打ち合わせ等のスペースを共有しながら独立した仕事を行う事ができる共用のワーキングスペース。そんな3Dプリンターを体験できるコワーキングスペースがついに札幌にも登場した。土曜日限定ではあるが、「札幌ものづくりオフィス&カフェ SHARE」。10月12日から毎週土曜日限定で3Dプリンターが体験できるカフェを開始した。
クリエイターの創作活動を支援する場として今年の3月にオープンした同施設は昨今の3Dプリンティングブームもあり、土曜日限定で当プロジェクトを開始した。またアクセサリー等の製造企画等を行う札幌立体データサービスの田村社長の参画もあり、北海道のモノづくりムーブメントを盛り上げていくようだ。
今から15年ほど前、ちょうどインターネットが登場した当時は、インターネットができる環境を誰もが持っていた訳ではなく、ネット環境が整った中小企業のオフィス等を、土日はインターネットができるカフェとして一般ユーザーに解放していたような時代があったと思う。まさにそれに近いかもしれない。となると、インターネットがその後一般家庭に広く普及していったように、3Dプリンティングも一般家庭に普及していくのかもしれない。

■札幌ものづくりオフィス&カフェSHARE
・住所:札幌市中央区北2東1
・TEL:050-3506-3697
・営業日:毎週土曜限定/10時~19時。

3DスキャナーDigitizerが国内で販売

家庭用3DプリンターMakerbot Replicatorを製造販売するMakerbot社が8月に製造販売を発表していた3Dスキャナー「Digitizer」の国内発売が発表された。国内で取り扱うのは、BRULEの日本法人。早いタイミングでMakerbot Replicatorを国内で取り扱っていたので、名前だけは知っている人も多いだろう。最近では秋葉原に様々な3Dプリンターを展示し試すことができるショップの運営等も行っている。12月から出荷を開始する予定で、直販価格は179,800円。アメリカ本国では10月から1,500ドルで発売される。日本円にすると、現時点での為替相場だと15万円弱。アメリカ本国のMakerbotStoreで購入するよりも3万円程高いが、輸入手続き等を考えるとBRULEから購入した方がトータルコストとしては良い場合もありそうだ。現在すでにBRULE者のWebサイトより予約を受け付けている。

スキャニングできるオブジェクトのサイズは、203×203mm(直径×高さ)。重量は最大3Kgまでの物が可能。130万画素のCMOSセンサーと、2つのラインレーザーでスキャニングを行い、約20万ポリゴンまでの3Dデータとして読み取ることができる。このスペックがどうなのかは、比較できる製品が無いと、どうなのかはまだ判断できないだろう。スキャニング速度が気になるところだ。付属のソフトウェアは「MakerWare for Digitizer」。こちらのソフトでスキャニングした3DデータをSTL形式で出力し、このSTLファイルを3Dプリンターに読み込み出力する流れだ。
・価格:179,800円(BRULEでの直販価格)
・精度:±2mm
・表面解像度:0.5mm
・本体サイズ:411×475×20.3mm(幅×奥×高)
・重量;約2.1kg
これでまた家庭でのモノづくりが一歩進化するかもしれない。一家に一台、家庭用3Dプリンターと、家庭用3Dスキャナーが普通に存在するような時代が来るのだろうか。

有名な絵画を3Dプリンターで複製

3Dプリンティング技術は様々な分野での利用が活発になってきているが、絵画の複製で用いられているという。絵画を複製するには、2次元の平面プリントを創造するが、絵が好きな人はご存知かと思うが、実際の絵画は、油絵等の場合、絵の具の重なりや筆のタッチ等で立体的な厚みを持っている。それを忠実に3Dプリンティングで再現している「3D Scan and Print」というプロジェクトがある。
こちらは、実際にオランダのアムステルダム国立美術館で、レンブラントの絵を3Dスキャニングしている時の動画。スキャニングの際のレーザーを絵画にあてているが、絵画への影響は大丈夫なのだろうか?

そして、こちらの動画は、実際にスキャニングした絵画のデータを3Dプリンターで出力しているところ。この仕上がりを見ると、かなりの品質での出力のようです。今後よりフィラメント等の造形材の素材が改良されると、このような楽しみ方が家庭用3Dプリンターでもできるようになるかもしれませんね。それにはまずフルカラーの3Dプリンターが安価で家庭用市場に浸透することでしょうか。家庭用で楽しむなら、わざわざ絵画を3Dプリンターで出力しなくても、普通の2次元の平面プリンターでも良い気がしますが、例えば絵画だけではなく、その絵画が収められている額縁までも含めて3Dプリンターでプリントアウトできるようになれば面白いかもしれませんね。実際にルーブル等にある有名な絵画の額縁は、相当複雑な装飾が施されていて立体的なので。

SCOOVOの評価

国産初の家庭用3DプリンターSCOOVO。現行品はSCOOVO c170。手ごろな価格とサイズで人気の製品だ。 8月に1次生産分が発売された時は不具合等により多少炎上したりはしたが、その後は紳士的な対応で、仕様変更や無償でのアップグレードを行っており、サービスの品質自体も良くなっていると思われる。 これからSCOOVOを買おうか検討している人、既にSCOOVOを持っている人、 そんな人が気になるのが、実際にSCOOVOを使ってるユーザーの声。 SCOOVOでモノづくりに勤しんでいるユーザーさんのブログを集めてみました。

3DプリンターSCOOVOに新色が登場

欧米勢に市場を席巻されている3Dプリンター市場であるが、そこに果敢に挑んでいる国内の家庭用3Dプリンター、Scoovo。販売当初は、様々なトラブルや顧客対応等で若干炎上していたがその後は市場のニーズ等を確実に読み取り、ユーザーフレンドリーな3Dプリンターを投入している。それに対して、着実に市場から評価を得ているのかもしれない。家庭用3Dプリンターの価値としては、やはりコンパクトなスペースで簡単に使うことができる使いやすさだろう。その点では3D SystemsのCubeが一歩リードしているが、Cubeの難点はフィラメントが非常に高いということだ。コストパフォーマンスが非常に悪い。そこに真正面から切り込んだのがScoovoだ。Cubeとは同様の市場セグメントをターゲットとしながらも、Cubeと比較した時に、フィラメントの安さによるコストパフォーマンスの高さを売りにしている。この訴求はじわじわとではあるが、コンシューマーにも評価され始めており、現時点でScoovoを購入しようとしても、すぐには手に入らない程の人気のようだ。そんなScoovoが新色を発表した。これまで「SCOOVO C170」は、ホームページからの直販のみであったが、9月から大手量販店のオンラインストアでの取り扱いも開始した。既に池袋のヤマダ電機でも店頭販売されており、10月中にはビックカメラグループでの店頭販売も開始される予定だ。今回発表された新色は量販店限定の赤色と青色。家庭用3Dプリンターは、自宅に設置するため、デザインやカラー等は、インテリアの要素としてもこだわりたいもの。そう考えると、今回の新しいカラーラインナップは、Scoovoをより勢い付けるものだろう。また、これまでは利用可能なフィラメントが直販のみであったが、ビックカメラなどの量販店でも購入可能となる。その他、Scoovoの消耗品でもああるベッド用のマスキングテープや、ホットノズル等も取り扱う。このように国産メーカーの3Dプリンターが、国内の大手量販店でどんどん扱われていくことによって、家庭用3Dプリンター市場が発展していくことを楽しみにしたい。