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3Dシステムズから10万円以下の新モデル「CUBE3」が登場!

現在、アメリカのラスベガスでITおよび家電関連の総合展示会である「CES」が開催されていますが、「CES」の目玉の一つとして3Dプリンターが注目されています。そんな「CES」で3Dシステムズ社が新型の家庭用3DプリンターCUBE3を発表したようです。現行のCubeがいつのまにか「Cube2」というラインナップになってます。デザインはよりスタイリッシュになっており、機能面でも大きく向上しいており、自動でプリントレベルが調整できる機能や、ABSとPLAを同時に組み合わせてプリントアウトすることもでき、2色までの同時プリントにも対応しているようです。
また、子供でも安全に扱えるように、発熱部分等に触れて火傷をしなような工夫もされています。Cube3例えばプリントノズルは本体に組み込まれています。現行モデルのCUBE2が17万円なので、ここまで進化したCUBE3が10万円以下で購入できるというのは、まさに3Dプリンティング市場の急速な発展を反映しているとおもわれます。現行CUBEを17万円でつい最近購入したユーザーからしたら、もう少し待ってたらよかった!と思ってる人も多いでしょう。
で、既存のCUBEユーザーなら誰もが気になるフィラメント。CUBE3は現行CUBE同様、カートリッジ式のフィラメントになるのか、それとも自由なフィラメントが使えるようになっているのかがとても気になるところ。発表されている映像や写真を見る限り、どうやらCUBE3もカートリッジ式のフィラメントとなっており、3Dシステムズ社はフィラメントで稼ぐビジネスモデルを続けていくようです。cube31Kg3,000円程度で購入できるフィラメントがあるなか、現行モデルのCUBEのカートリッジは、350gで6,300円もします。安価なフィラメントよりも約7倍も高いコストとなっているこのCUBEのカートリッジによるビジネスモデルは非常に評判が悪く、カートリッジ式は良いのですが、せめて価格を通常フィラメントの2倍程度の値段になっていることを祈りたいところです。
いずれにしても、この新モデルには期待大です!今年はより安価で操作性に優れた家庭用3Dプリンターがたくさん登場することが予想されるのでとても楽しみですね。

光造形3Dプリンター「Pegasus Touch」

2013年は熱容積方式の3Dプリンターが一般家庭に多く出回った一年となった。では2014年の3Dプリンターの動向はどうなるのだろうか?その一つとして、光造形方式の3Dプリンターが低価格化し、高精細な造形物が自宅でも出力できるようになるかもしれない。光造形方式の3Dプリンターとして有名な製品としては、Form Labs社がキックスターターで支援を募った「The Form1」だろう。キックスターターで3億円集めて、その後VCから19億円の投資を受けた。今回「Pegasus Touch」を開発販売するのは、ラスベガスにあるFLS社。入手可能は2014年7月と半年以上先となっているが価格は225,000円と、Form1の330,000円よりも10万円安い。素材も、材料費1リットルあたり、Form1が15,000円に対して、Pegasus Touchは10,000円。今後このように市場の競争が激しくなれば、熱容積方式並みに価格が下がってくるかもしれない。2014年は是非とも手ごろな価格での光造形仕様の家庭用3Dプリンターがたくさん登場することを期待したい。

家庭用3Dプリンターで壇蜜を3Dプリント

Shade等のソフトウェア開発販売で有名なイーフロンティア社が映画「地球防衛未亡人」(2014年2月8日公開)とコラボレーションすることを発表した。そのコラボレーションの内容は、劇中で壇蜜が演じる「ダン隊員」の3DCADデータを発売するようだ。「地球防衛未亡人」は、これまでに「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」「いかレスラー」や「かにゴールキーパー」等の映画を撮影してきた河崎実氏の監督作。データ発売時期は2014年内とのこと。danmitsu映画のプロモーションの為のコラボレーションなのであれば、是非とも無料でのデータ提供の方が盛り上がるのではないだろうか?

3Dプリンターで作る3Dフィギュア写真館が福井にもオープン

東京の表参道にオープンしたOMOTE3D写真館は、各種メディアにたくさん取り上げられるなど、大きなニュースになった。そんな3Dフィギュアを作ってくれる写真館が福井県にもオープンした。福井に登場した3D写真館「3D-FM」は、3D Feature Modelingの略。3Dプリンターで未来のモデルを創っていきたいという想いが込められている。また、福井メイド(Fukui Made)の意味もかかっているとのこと。これまで東京や大阪にオープンした3Dフィギュア写真館同様、ハンドスキャナで全身をスキャニングしデータ調整を行い、石膏式の3Dプリンターでフィギュアを出力する。納期は2か月程度。

・Sサイズ(約10cm):¥30,000
・Mサイズ(約15cm):¥48,000
・Lサイズ(約20cm):¥63,000
・LLサイズ(約25cm):¥100,000
・3Lサイズ(約30cm):¥159,000
※いずれも税別
fukuiどうしても現時点だとこのような価格となってしまうのだろうか。なかなか10万円払って3Dフィギュアを作るという人は、結婚式等の特別な時くらいしか検討できないだろう。イギリスでは数千円でフィギュアが作れるサービスをスーパーが始めたりしているが、今後技術の進化により、低価格化が進む事を祈りたい。
Shapeways等の出力代行サービスを使えば、3Dスキャナーと、データ処理技術さえあれば、誰でも比較的簡単に参入できるビジネスモデルではある。しかし、データ処理技術者が現在は不足しているようで、例えば結婚式でウェディングドレスを着た被写体の場合、ブーケやレース等の緻密で繊細な再現をデジタルデータで調整するには非常に高度な技術や時間を要するようだ。
平面プリント技術が発展してDTP環境等が整っていくのに併せて、Photoshop等を使いこなし、撮影したデータを調整するフォトショッパーが登場したように、今後は3Dデータを調整する職人がたくさん登場するのかもしれない。
このようにして町の写真館のように広がっていくのだろうか?

3Dプリンターでクリスマスツリー!

今年は家庭用3Dプリンター元年ということで、個人ユーザーでも自宅で使える3Dプリンターを購入した人も多いかもしれない。今年の夏ごろにCube等の低価格3Dプリンターの国内販売がはじまり、多くの人が手にしたと思うが、その後、何を作ったら良いか分からない?等で、今は押入れ等に3Dプリンターが眠っている、という人も多いだろう。そんな人にぴったりなのが、クリスマスツリーの装飾品を3Dプリンターで作ってしまうというのはどうだろうか?
カラフルなフィラメントや、ツリーにぶら下げる適当な大きさ等、まさに3Dプリンターにぴったりだ。以下の動画は、そんなクリスマスツリーに付ける装飾品を3Dプリンターで作った人の動画だ。かなりいい感じに仕上がっているので、みなさんも試してみたらどうだろうか。

Cubeを製造販売する3Dシステムズ社がフィラメントメーカーを買収

3Dプリンター市場が盛り上がってくると、関連ビジネスの領域も盛り上がってくる。3Dプリンターを購入したら、消耗品でもあるフィラメントは、コストパフォーマンスや造形品質等において、何かと気になる存在。そんなフィラメントを製造販売する会社が買収されるような時代になってきた。家庭用3Dプリンターの製造販売で有名な3Dシステムズが、Village Plastics Co.という、3Dプリンター用のABSやPLAのフィラメントメーカーを買収した。villageplastics3Dシステムズの家庭用3DプリンターCUBEでなんといっても不評なのが、カートリッジ式のフィラメント。通常のフィラメントよりも非常に価格が高く、コストパフォーマンスが非常に悪い。自由なモノづくりが基本精神である3Dプリンティングにおいて、3Dシステムズのカートリッジ式、フィラメントでも儲けるビジネスモデルは非常に多くの不評をかっており、最近のCUBEの売れ行きにも、大きな影響を与えていることは想像できる。そのような状況を変えるための、企業買収であることを祈るばかりである。

3Dプリンターの日

11月22日は「いい夫婦の日」。当時の財団法人余暇開発センター(現、財団法人日本生産性本部)が、夫婦で余暇を楽しむライフスタイルを提案することを目的として11月22日をいい夫婦の日として提唱したのがはじまりだそうだ。
そんな感じで、3Dプリントの日(3D Printing Day)というのが、今回12月3日として制定?されたようだ。何故12月3日かというと、12月(December)の頭文字Dと日付の3で12月3日が3Dプリントの日ということらしい。
これを提唱したのが、アメリカのGE社。GEはジェット機のエンジン等の量産部品を3Dプリンターで造ったり、3Dプリンティング技術を積極的に現場に取り入れているリーディングカンパニー。geGEは、モリス・テクノロジー社を買収して、3Dプリンティング技術の活用/拡大を進めたりもしている。
はたしてこの12月3日は3Dプリントの日というのは将来的に根付いていくのだろうか。

Leap Motionで3Dモデリング

ここ最近Leap MotionやRing等のジェスチャーコントロールデバイスがたくさん登場し始めている。このようなデバイスをNUI(Natural User Interface)と言うらしい。トムクルーズ主演のマイノリティーリポートにそのようなシーンがあった事を思えている人も多いだろう。そんな映画の中の世界が実現し始めているのだが、Leap Motionを使って3Dプリンター用のCADデータをモデリングできるプロダクトがあるのをご存知だろうか。leapmotionHot Pop Factoryは、3Dプリンターで制作したアクセサリーを販売するなど、3Dプリンティング関連のサービスやプロダクトを開発している会社。Leap Motionでジェスチャーを検知することによって、指を動かして3Dデータをモデリングしていくソフトウェアを開発している。CADソフト等の特別な知識は不要なので、子供でも簡単に使うことができる。
また、本家Leap Motion社が直観的に3Dモデリングを行う事ができる「Free Form」というLeap MotionのAppを提供している。しかも無料。以下の動画を見てもらうと、そのすごさを実感できるかもしれないが、それなりの物をモデリングするには、かなりの熟練が必要かもしれない。

今後はリアルな粘土をこねるように、手のひら全体の動きを検知して、掴む、引っ張る、なでる、等の操作ができるように進化していくのだろう。
小さい頃からピアノを習うように、今後は小さい頃から子供がこのようなプロダクトを使いこなすことによって、ものすごいクリエイターが登場するのかもしれない。

3Dプリンターで年賀状

プリントゴッコが大流行したように、3Dプリンターで作る年賀状が大流行するかもしれない。いや、しないかも。ティービー株式会社(愛知県名古屋市)はが3Dプリンター年賀状というものを提案している。ティービーは、年賀状のプリントサービスを提供している名古屋の会社。その年賀状プリントサービスに、3Dプリンター年賀状のコーナーを開設した。家庭用としてプリンターが一般家庭に普及した要因の一つとして、年賀状という普及に大きく貢献した。その再来が3Dプリンターで来るのか?いや来ないだろう。。nengaしかし、2013年の家庭用3Dプリンター元年において、年賀状を3Dプリンターで印刷するというのは面白いかもしれない。でも大量に来たら、収納が大変かも。ティービーは、馬をモチーフにした3DCADデータ等18点を無料で公開している。迷路の3Dデータもあるが、迷路が年賀状と何の関係があるのかは不明だ。干支の十二支を、3Dプリンターのオブジェクトとして全て集めたりするのは面白いかも。

強度の高い3Dプリンター用ナイロン素材「FDM Nylon12」

3Dプリンター自体の進化と併せて注目されているのが、3Dプリンターに用いる素材。家庭用3Dプリンターの主な手法である熱溶解積層方式の3DプリンターではABSやPLA等のフィラメントが用いられる。このような素材も日々進化しているのだが、StratasysはFDM(熱溶解積層)方式向けの3Dプリンタで利用することができる強度の強いナイロン素材「FDM Nylon 12」を発表した。Stratasysとしては初のナイロン素材であるが、多くの利用者からナイロン素材の
要望がユーザーからあったようだ。ナイロン素材の特徴としては、やはり強度だろう。3Dプリンターで造形した物の強度は、PLAやABSなどによって異なる。造形したけど、強い力を加えると壊れるような場合もある。FDM-Nylon-12造形した物の利用シーン次第なのであるが、強度が高いことにこしたことはない。この、「FDM Nylon 12」は、同社の他のFDM素材と比較すると、5倍程度の強度があるようだ今後、家庭用3Dプリンターの素材にもさまざまなコンセプトの物が登場すると思われるが、強度というのは一つのアプローチとなるだろう。